伸健のシンケンなう真剣ブログ
2023.05.17
☆ 地面師に遭遇! ☆
登記簿上の所有者になりすまし、手付金や売買代金を騙し取るのが地面師です。
5年前東京五反田の土地をめぐり、なんと土地代金55億円をだまし取られた詐欺は記憶に新しいです。大手ハウスメーカーの土地事業部のスタッフ担当ら研鑽を積んでいるプロです。そして契約と決済には弁護士も同行しています。
登記事項証明や免許証・パスポートなども偽造し、場合によっては正式な書類等を非合法な手法で入手して提示します。
所有者が遠方に住んでいたり高齢者施設に入所していたりなど、真の所有者と遭遇しづらい物件で、かつ希少性の高い物件が地面師に狙われやすいです。
また相場よりも安く金額を提示して購入を急がせるといった特徴もありますから、「何か怪しい」と思った場合には、あえて時間を置くことが必要かも知れません。
このような詐欺を防止するには、徹底して物件調査を実施することが肝心です。抵当権の設定されていない土地が、書類の偽装数が減るから狙われます。
地面師は、所有者役など割当て分担を決め、計画的に及びます。
主犯格は相応に不動産や法律知識を有し、落ち度なくことを事を運ぶのですから見抜くのも容易ではありません。地面師を侮ることはできません。
今回の詐欺はおそらく手付金詐欺のようでした。この場合においても現地調査を行うことがもっとも有効的です。手付金詐欺や寸借詐欺で少額を騙し取られる被害は周りの不動産業者でもいるのが実態です。